美々津は、古くから神武天皇が大和の国(奈良県)へ向かわれたときのお舟出の地として知られています。
天皇を祀る耳川河口の立磐神社には、天皇が腰をかけられたという「御腰掛岩」があります。また、お舟出のとき、美々津の人々は団子を献上しようとしましたが、舟出が急に早くなったので間に合わず、米と小豆をつき交ぜた「つき入れ団子」を作って差し上げたといわれます。
このお舟出伝説にちなんだ代表的な祭の「おきよ祭り」の時期になると、美々津の人々は手作りの「つき入れ団子」を味わいながら、受け継がれてきた数多くの神話伝説に思いを寄せています。