城山の鐘まつり
宮崎県延岡市の城山公園(延岡城跡)にある「城山の鐘」は1日に6回(6時、8時、10時、12時、15時、17時)に鐘守の手によって、延岡市民に時を告げています。
初代の「城山の鐘」は江戸時代の明暦2年(1656年)、当時の延岡藩主、有馬康純が蓬莱山八幡宮(現今山八幡宮)に寄進したものです。初代の鐘には「日州延岡城主 有馬左衛門佐」の銘が刻まれており、これが現在確認できる「延岡」の文字の初見史料となります。初代の鐘は「内藤記念館」に展示されていて、現在の鐘は、昭和38年に造られた2代目の鐘になります。
「城山の鐘」が時を告げ始めたのは明治11年(1878年)からで、実に140年間の長きに渡って市民に時を告げ続けています。
この「城山の鐘まつり」は、長きに渡って時を告げてきた城山の鐘に感謝するとともに、鐘守さんへの感謝の気持ちを表すために、毎年「時の記念日」である6月10日に開催しています。
「時の記念日」は、生活の改善合理化をはかることを目的として、大正9年(1920年)から始まりました。6月10日を記念日とした理由は、「日本書紀」に天智10年(671年)4月25日に漏刻(日本初の時計)が作られたとの記述があり、この4月25日が現在の暦になおすと6月10日にあたることによります。
「城山の鐘まつり」は昭和16年(1941年)から始まり、今年で78回目を迎えます。現在の鐘守である日髙 康彦さん、真理子さんご夫妻は、平成29年10月に8代目の鐘守に就任されています。
当日はコーラスグループによるコーラス披露や幼稚園児による合唱披露もあります。
〇日 時:平成30年6月10日(日)11:55~12:30(予定)
〇場 所:城山公園 鐘楼前(宮崎県延岡市東本小路)
〇お問い合わせ先
・延岡市観光戦略課
宮崎県延岡市東本小路2-1
TEL(0982)34-7833
・延岡観光協会
宮崎県延岡市幸町2丁目125 ココレッタ延岡2F
TEL(0982)29-2155