第129回 細島みなと祭り

第129回 細島みなと祭り

 
 「細島みなと祭り」は、1889年(明治22年)の町村制施行により宮崎・都城・延岡・油津と共に細島が宮崎県で最初の「町」となったことを祝い、初代町長の日高猪兵衛(いひょうえ)が、紀州から取り寄せた設計図を基に太鼓台(現在の東若太鼓台)を造らせ、住民に担がせたことがその始まりと言われています。翌年には西地区の太鼓台(南若太鼓台)も完成し現在まで受け継がれています。祭りのクライマックスである最終日の夜には、電飾を施した2基の太鼓台が対峙し、組み合わさります。その勇壮な姿に多くの観客が集まります。
 また一方で、細島地区では太鼓台ができる以前から細島八坂神社の例大祭として「祇園祭」が奉納されており、太鼓台の運行と併せてこれを開催することで現在の細島みなと祭りの原形ができあがりました。
 祇園祭の見どころといえば、航海安全と大漁、そして商売繁盛を祈って行われる神輿巡行、中でも大漁旗をなびかせた漁船の一団に守られて、御神体を乗せた船が海上を走る「舟渡御」が、祭り最終日の午前中に執り行われます。日向灘を埋めつくすようにして進む漁船団は一見の価値があります。
 祭りの会場の「みなとオアシスほそしま」は平成29年7月7日に宮崎県で初めてとなる「みなとオアシス」に登録されました。「みなとオアシス」とは、地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する「みなと」を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われる施設として、国土交通省港湾局長が登録したものをいいます。
 「みなとオアシスほそしま」は、東九州の扇の要に位置する港湾として発展を続ける「細島港」において、地域住民の交流促進や地域の魅力の向上につながる取り組みを行っています。
 当日は海に因んだ各種イベントやステージショーなども予定しています。是非、お越し下さい。

〇開催日時:2018年7月20日(金)・21日(土)・22日(日)
【雨天決行】
・7月20日(金)18:00~22:00
・7月21日(土)10:00~22:00
・7月22日(日)10:00~22:00

〇開催会場:みなとオアシスほそしま周辺一帯(細島商業港周辺)
(宮崎県日向市大字細島)

〇内容
◇7月20日(金)
・オープニングセレモニー(餅まき)
・八坂神社神事
・南若太鼓台(台車運行)
・ステージイベント 他

◇7月21日(土)
・神興渡御
・親子太鼓台(台車運行)
・東西太鼓台(担ぎ運行)
・各種イベント
・ステージイベント 他

◇7月22日(日)
・神興渡御
・船渡御
・東西太鼓台(担ぎ運行)・組み合わせ
・各種イベント
・ステージイベント 他

〇お問い合わせ先
 細島みなと祭り実行委員会(細島公民館)
 宮崎県日向市大字日知屋3379番地5
 TEL (0982)52-2601
 公式HP http://www.hyuga.jp/minato_fes/

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