当機関について

ひむか共和国とは

記紀神話が伝えるところによると、ニニギノミコトは、高天原からこの土地に降臨したのち、「子ノ地ハ朝日ノ直刺ス国、夕日ノ日照ル国ナリ(古事記)」と言われた。また、景行天皇は熊襲御遠征のみぎり、日向の国の児湯郡に御幸になって、東方を望み、左右のものをかえりみて「是ノ国ハ直二日ノ出ヅル方ニ向ケリ(日本書記)」と、おおせられた。と記されています。日向(ひむか)の国号はこの二つの御言葉によって出来たといわれています。

この日向の国の北部に位置する延岡市、日向市、門川町、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町では、「宮崎県北部広域行政事務組合」を設立し、9市町村のエリアを「ひむか共和国」と称して、様々な取り組みを行っております。

宮崎県北部について

1.位置

宮崎県北部は、北は大分県と、西は熊本県と接し、宮崎県の面積の約41%を占めています。五ヶ瀬川、耳川などの河川が日向灘へと注ぎ、降雪のある急峻な山間部から、冬でも比較的温暖な沿岸部まで、豊かで多様な自然環境を創り上げています。

2.交通網

東九州自動車道は、平成26年3月に「延岡~宮崎間」が開通したのに続き、平成28年4月には「北九州~宮崎間」が全線開通し、一本の高速道路で結ばれました。
九州中央自動車道は、平成27年4月に北方延岡道路(蔵田~延岡JCT間)が全線開通しました。また、熊本県の「嘉島JCT~小池高山間」が開通しております。現在、「高千穂日之影道路」の整備が進められております。これらと海上交通の要衝である重点港湾「細島港」と繋がることで、物流機能の飛躍的な向上が期待できます。

3.人口

人口は、222,966人で宮崎県全体の約20.8%を占めています。(R2国勢調査)

市町村名 人口
延岡市 118,394人
日向市 59,629人
門川町 17,379人
諸塚村 1,486人
椎葉村 2,503人
美郷町 4,826人
高千穂町 11,642人
日之影町 3,635人
五ヶ瀬町 3,472人
合計 222,966人

4.観光

出会いの聖地愛宕山や幽玄の世界へと誘う天下一薪能の延岡市、風光明媚な馬ヶ背やサーフィンが盛んなお倉ヶ浜の日向市、国指定天然記念物カンムリウミスズメの世界最大の繁殖地を有する門川町、諸塚山のアケボノツツジが美しい諸塚村、平家落人伝説の地椎葉村百済王族の歴史を紹介した西の正倉院の美郷町、高千穂峡や天岩戸神社の高千穂町、森林セラピー基地の日之影町、日本最南端の五ヶ瀬ハイランドスキー場の五ヶ瀬町など素晴らしい観光施設等があります。

事務組合の主な事業内容

令和5年度は主に下記の事業に取り組んでいます。

(1) 地域医療人材育成講演会事業

圏域の中高生を対象に、将来医療に関係する職業を目指そうという夢を実現してもらうために、大学の医学部教授や圏域で地域医療を実践する医師等を招き、地域医療に関する講演会及び医学生等を交えた意見交換等を行っています。

(2) 大学を活かした交流連携事業

県北9市町村の各地域にて九州保健福祉大学の人的・知的資源を活用した出前講座を行っています。

(3) 初期救急医療電話相談事業

県北地域に居住するすべての患者に対して、診療時間外に医師・看護師による電話相談を無料で行っております。医療機関受診の必要の有無や家庭で実施可能な対応方法など、症状に応じた適切な情報を提供しています。

(4)県北地域移住・雇用促進事業

県の実施する「ひなた創生のための奨学金返還支援事業」と連携し、県事業の認定を受けた県北企業の寄付金相当額を補助します。

過去に行った主な事業

ひむかの神話と伝説漫画冊子事業

多くの人に宮崎県北地域の神話や伝説を知っていただくことを目的に、地域に数多く存在する神話や伝説を漫画化し分かりやすい形で紹介しています。 執筆者:赤星たみこ氏/宮崎県日之影町出身 内容:天岩戸伝説【高千穂町】、平家伝説【椎葉村】など

地域医療啓発事業

医療機関の安易な時間外受診の自粛や適正受診の推進のため、小児救急や医療問題に関するガイドブックを作成し、配布しました。 子どもの受診の参考として「子ども救急医療ガイド」を発行しました。

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